ライブラリー:キャンドルのお話

デンマークの“Hygge(ヒュッゲ)”はキャンドルとともに。  文/冨田 千恵子

2018/05/21

デンマーク・コペンハーゲン在住のコーディネーター兼ライターである冨田千恵子さんに、“Hygge(ヒュッゲ)”とキャンドルについて、コラムを書いていただきました。

デンマークの“Hygge”はキャンドルとともに。
北欧の“Hygge”に学ぶ。くらしの中のキャンドルの楽しみ方

北欧でキャンドルを灯すのは、もともとは暗く長い冬を快適に過ごすための「生活の知恵」でしたが、今では季節を問わず、幅広く使われています。特にデンマーク人がよく使う表現、Hygge「ヒュッゲ」(「親しい人と楽しい時間を過ごすこと。」)の雰囲気作りに、キャンドルは欠かせません。

デンマーク生活20年の私ですが、印象に残っているキャンドルの使い方は、デンマーク人の夫の実家での習慣です。それは、早春や晩秋の夕暮れ時、西の空に沈んでいく夕日を眺めながらキャンドルの光の中で語らうことでした。夕飯前のほんのひととき、話すことは「夕食にワイン飲む?」や「今日、こんなことが あったよ。」などのたわいないものですが、それでも、ほっこりと温かい気持ちになれるのは、キャンドルの効果にちがいありません。こうして、「ヒュッゲ」 をキャンドルの光で分かち合うのがデンマーク流です。

もちろん、キャンドルが最も華やぐのは、クリスマスや誕生日などの特別な夕べです。料理の準備やテーブルセッティングも終わり、最後の仕上げにキャンドルを灯すことは、楽しい時間がスタートするワクワク感を高めてくれます。

スワンチェアなど、世界的に名高いデザインの数々を生んできたデンマーク人。彼らのライフスタイルのセンスの良さは、なにげない毎日の暮らしの中からつちかわれるのです。さあ、キャンドルを灯してみましょう。それぞれの「ヒュッゲ」が見つかるはずです。

冨田 千恵子 さんプロフィール

動物と子供に弱い、北欧デンマーク・コペンハーゲン在住のコーディネーター兼ライター。最近の趣味は、娘のペットのハムスター「みな」と遊ぶこと。癒されます。

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