ライブラリー:キャンドルのあかりの効果

キャンドルのあかりの効果

2011/04/14


キャンドルのあかりをながめていると、「ほっとする」「落ち着く」と感じます。
どうしてそのように感じるのでしょうか。

それには、キャンドルの「あかりの色」「ほんのりとした明るさ」
「ゆらぎ」「あたたかさ」などが関係しています。

キャンドルの持つチカラをうまく使えば、生活をもっと豊かなものにすることができます。
キャンドルの特徴とそのチカラについて、考えてみましょう。

あかりの色でリラックス

人間の体は、あかりの色や明るさに反応して、
活動的になったりリラックスしたりするようになっています。

あかりの色は、色温度で表します。
青っぽいあかりは色温度が高く、赤っぽいあかりは色温度が低いと言えます。

青白い「蛍光灯色」のようなあかりは、交感神経を刺激し脳を活性化させます。
神経を緊張・覚醒させるので、昼間に勉強や仕事をする際には、このあかりが適しています。
逆に温かみを帯びた「電球色」などのあかりは、
副交感神経を刺激し、心と体をリラックスさせてくれます。
人に安らぎと落ち着きを与えてくれるので、
家庭でのリビングやダイニング、寝室などにも適しています。

あかりの色は「体内時計」と関係しています。
朝と夜の規則正しいリズムを作るのが、体内時計の役割です。
体内時計とは、脳の中の視交叉上核という部分が光の刺激を受けながら
24時間周期で動く時計として働いているのをさしていて、
他のホルモン分泌器官ともつながりあって一日のリズムを作っているのです。

人は朝、太陽の強く白い光で目覚めると、体温が上がり心身が活性化します。
逆に夕方になると、太陽の光は昼間の白い光から徐々に温かみを帯びた色に変わります。
それにつれ人の体は体温が下がっていき、心身が落ち着くようになっています。
しかし夜になっても強い青白い光を浴びていると、
体内時計がうまく働かず、健康を害したり不眠につながったりすると言われています。

キャンドルは、白熱電球や夕焼けのように、色温度の低いあかりです。
身体をリラックスモードに切り替えてくれるため、安らぎやくつろぎを与えてくれるのです。
 

ほんのりとした明るさは、団らんに最適

明るさを示す照度は、ルクスという単位で表されます。
小さなキャンドル1本のあかりが1メートル先を照らす明るさが、1ルクスです。
これは満月が地面を照らす明るさに近いと言われています。
ほんのりとした明るさです。

人が集まって楽しく話をするとき、おすすめなのが間接照明とキャンドルの組み合わせです。
間接照明をつけた室内では、壁や天井からの間接光で
テーブルなどもやわらかい暗さ・明るさになりますので、
キャンドルのあかりとのバランスがとても心地よいものとなります。
人の囲むテーブルのキャンドルは
料理をやさしく照らし、お互いの顔もほんのりと照らしてくれ、
さらに「炎」という、目のやり場(注視点)が生まれます。
これが緊張感を和らげ、
コミュニケーションを取りやすくさせてくれる一つのチカラとなるのです。

キャンドルのあかりは、心通う団らんの時間にぴったりのあかりと言えます。
 

ゆらぎで心が穏やかに


炎のゆらぎや影のうつろいを眺めていると、心がおだやかになるのを感じることがあります。
そのことについて、科学的論調にふれることがありますが、
確かなことを把握していないため、ここでは言及を避けたいと思います。
ただ経験的に言うと、川のせせらぎ・波のゆらぎを眺めるときや、炎のゆらぎを眺めるとき、
絶え間ない自然のリズムが、私たちにやすらぎを与えてくれると確かに感じます。
 

炎のぬくもり感を活用

キャンドルは、実際にほっこりとあたたかいものです。
キャンドルが暮らしの中で最も使用される北欧では、冬が長く平均気温も低いので、
あかりのあたたかい色とともに、キャンドルのぬくもりが心をあたたかく包んでくれます。

日本の冬でも、北欧と同様にキャンドルのあたたかさを役立てることができます。
逆に暑い夏ではこのあたたかさが逆効果になることにもなります。
夏にキャンドルを心地良く使うには、
空調を調整して、水の上に浮かべるなどで視覚的に涼しさを演出をしてください。
 

食欲UP

キャンドルのあかりが副交感神経を刺激することで、
リラックスだけでなく「食欲増進」にも効果があります。
副交感神経が働くと、心身の緊張がやわらぎ胃や腸といった消化器官が活発になるので、
お料理を美味しく食べられることにつながります。
 

食べ物は美味しそうに、人の顔は美しく見せる

さらにキャンドルの色は「モノの色をきちんと再現するチカラ」が高いことが知られています。

蛍光灯の光の下では、赤い色味のものが青みがかって見えてしまい、
味は変わらなくても美味しくないように感じてしまうことさえあります。
白熱電球やキャンドルのあかりは、赤いものをきちんと赤く見せるため、
お料理が美味しそうに見えます。

同様にその場の人の顔色も、蛍光灯ではくすんで不健康に見えてしまいます。
キャンドルのあかりの色は、肌の色を血色良く美しく見せてくれます。

 

まとめ

このように、生の火であるキャンドルのあかりは、
  • 人にやすらぎを与え、リラックスさせる
  • 緊張感を和らげ、コミュニケーションを取りやすくさせる
  • ぬくもりがある
  • 人を美しく見せてくれる
といったチカラを持っています。
また、
  • 食欲を促進させる
  • お料理を美味しそうに見せる
といった特徴もあるため、まさに「飲食の場」に最適なものといえるのです。

火を囲み、家族や仲間がおいしく食事をして豊かな団らんを過ごすこと、
日本ではなじみの、いろりを囲んだシチュエーションそのものです。
欧米の暮らしから生まれた暖炉も同じことが言えます。

デンマークには「Hygge(ヒュッゲ)」という言葉で表される文化があり、
家族や親しい仲間が、くつろいで気持ちを通わせ過ごす時間の事を指します。
その「Hygge」に欠かせないツールが、キャンドルであるといわれています。
実際北欧の家々を訪れると、口々にこう説明してくれます。
「キャンドルを灯すと、雰囲気が生まれるんです。」