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カップキャンドル
スコットランドに旅をしたとき、こんなスコティッシュスタイルのシェードつきキャンドルスタンドに出逢いました。
初めはこれが食卓の上にあるとき、コードがないのが不思議に思えてさがしたほどでしたが、よくみると中にはキャンドルがちゃんとつけてあって、シェードの下で灯がともされているのに感心してしまいました。それもその明りがテーブルの上にほのかに拡がって、品のよい雰囲気を作ってくれます。
シェードは金物で出来ているので、灯にも大丈夫ですし、表は黒や紺が多いのですが、中は明るい色が反射してきれいなものもあります。
よく考えてみると、これが今の電気スタンドの基なのだとわかりましたが、何しろキャンドルの細さ、大きさに比例して、こんなに小さなシェードになってしまいます。
これは男の部屋に似合うので、おしゃれにゲームを楽しんでみては……と、黒いテーブルの上で、黒いシェードつきのハイグレードな提案です。
外形は同じようにみえるシェードつきのこのキャンドルスタンドも、中はいろんな方法でシェードがつくようになっていて、その種類もいろいろです。
一番多いのは、表紙に出ている透明ガラスのシェードがついているものですが、普通のキャンドルスタンドに立てたスティックキャンドルに、シェードをのせるための金具をつけて(上から被せるだけ……)それをよく安定させて、その上にシェードをのせます。
シェードがガラスのときは、その灯の明りがそのままみえて楽しめるのですが、こんな風に黒いシェードで被せてしまうスタイルになると、どこから灯がもれてくるのか興味をそそります。
絵で説明があるように、中のガラスのカップがそのまま支柱の穴にささるようになっているので、さらにその中にカップキャンドルのキャンドルだけを落としこんで使います。
ガラスの上の径とシェードの上の径がちゃんと同じになっているので、シェードはぴったりとそこに安定します。
スコットランドへ行ってみて、同じイギリスでもまったく違う風土習慣があるのにもびっくりしましたが、寒さのきびしい北の方では建物も重厚で窓もあまり大きくないとなると、夏でも結構暗いんです。ましてや日本の夏と比べものにならない涼しさ肌寒さの高地では、夜から朝まではヒーターのつくようなところ。初めてこのシェードつきのスタンドに出逢ったのは、そんなホテルの朝食のテーブルでした。
ほッとするような旅先の朝、食事が終わるまでに私はすっかりこのシェードつきスタンドの捕虜(とりこ)になってしまったのです。
クニエダヤスエ(著)、REI SATO(写真) じゃこめてぃ出版 1992/11/14
- 『キャンドルのある暮らし』
クニエダヤスエ氏:テーブルコーディネーター、NPO法人食空間コーディネート協会筆頭副理事長
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