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カップキャンドル
なんとも美しいハードなタッチの銀製キャンドルスタンドです。
鏡面仕上げの何枚もの面が、3本の支柱で支えられているだけなのですが、これにキャンドルを入れて灯をともすと、その一段一段に炎がゆれて映り、どきっとするような品格のある輝きをかもしだしてくれます。
中に入れるキャンドルは、今までのと同じものなのですが、そのカップキャンドルをさらにクリアのビーカーのような薄いガラスカップに落としこんであるので、光が下の部分にまで廻って、スタンド全体を包みこむような明かりになります。
この透明プラスティックのカップキャンドルだけを、別の入れものに使用するときでも同じことが言えるのですが、灯をつけたあとの蝋は、溶けて燃えつきてしまいますから、底には芯を止める小さな金具が残るだけ。
つけっぱなしで4時間ちょっとで灯は消えます。
銀の部分もいつもピカピカにみがいていた方が、よりよい明かりの効果が生まれますが、このビーカーのようなクリアのガラスカップも、常にきれいに拭いておいた方がよい。
今のキャンドルは煙やすすが出ませんが、空調の風次第でそれはいいきれません。昔のランプのホヤと同じことで、ガラスの部分は大きいものでも、小さいものでも、キャンドルの灯にはとても影響します。いつも気をつけて拭いておきたいものです。
このキャンドルスタンドは、どちらかといったらディナーテーブル向きではありません。ドリンクテーブルの上においても、ゆったりとした時間の中でこの灯を眺めながら傾けるグラス。そして好きな音楽が流れてくればもういうことなしです。
同じようなスタンドを2つ、3つと合わせておくのもよいですし、またまったく別のガラス製などのキャンドルスタンドをおいても、そのお互いの明かりと明かりのかかわりが、その度に変わってすてきなスペースを生んでいくと思うのですが…。
それには部屋全体の明かりのバランスを調整したいところ。ライトスタンド、壁電気、ペンダント、どれもあまり明るくない電球を使ってやさしい場所を作ってこそ、こんな面白いキャンドル照明が映えてきます。
アールデコモダンとも、レトロフュチャーともいえる未来的なスタンド。こんなモダンな部屋の中なら、昼間のオブジェとしても充分おけるものです。
クニエダヤスエ(著)、REI SATO(写真) じゃこめてぃ出版 1992/11/14
- 『キャンドルのある暮らし』
クニエダヤスエ氏:テーブルコーディネーター、NPO法人食空間コーディネート協会筆頭副理事長
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